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うぇwwwもう四時wwww

でも小さなことからコツコツとが重要だと信じてる!信じてる!信じてるッ

三回いってやったもんねっ!うぇーい!


・・・「続きを読む」でご覧ください。








「……これは、また」

霖之助が今日もまた無縁塚を歩いていると、視線の先に明らかに異質とわかる物体が鎮座していることに気づく。

僕の目が捉えた「ソレ」は、視線のまだ先。草が生い茂り、青々と自らの生命を主張する木々が重なりあうように見え、つたが「ソレ」をとらえる視線をかすかにさえぎるようにぶら下がる、その先。

「なんでまたそんな……」

思わず疑問が声に出ながら、自然と歩が進む。視線はそれを一直線にとらえているのにもかかわらず、隆起する木の根にも足をとられることはなかった。

アレは、そう、木製の本棚だ。

木々の中でも特別活発そうな、それでいてひと回りほど太い木の隣。大木と称するには、少しばかり尺がたりないかもしれない木の隣に、「ソレ」はあった。

自分の首の位置ほどまであるその本棚はどうみても手製で、年期を帯びているように見える。色は、茶。シックなつくりだ。

本棚なんてもちろん香霖堂にもあるが、なにせ場所が場所だ。なぜか言い知れぬ感慨がわいてきて、慎重に触れては本棚を調べていく。

背として張られた木板も健在で、年期こそ帯びているものの劣化がまったくみられない。

スペースは5段、この大きさで5段ならば少々大きな本でも入るだろう。奥行きも、なかなかどうして申し分ない。

「ふむ……む?」

最下段、地面から数センチ離れた位置に棚をおくことで本が地面にふれないようにつくられたその構造の片隅に一冊の本が立てかけられている。

「……百年の孤独」

本の題名。たったそれだけのことなのだが、心にずしりとくるものがあった。それがなにかはわからない。わからない。が、ずしりときたのだ。

本棚の前で……思わず立ちすくんでしまう。立ちすくみ、何もできなくなってしまう。

(「僕は……」)

「お困りかしら?」

さも愉快そうに話しかけてくる女の声。

「……紫」

「うふふ、ボーダー商事㈱のヤリ手女社長八雲紫とはいかにも私のことよ。何かお困りかしら?」

「…いつの間に上場したんだか。まぁ、いい。これをウチまで頼むよ」

「はぁい、マヨヒガまでね」

「……香霖堂だ」

「あら、つれないのね。よよよ」

「ヤリ手女社長であるところの八雲紫さん、仕事はスピーディじゃなくていいのかい?」

「仕方ないわよー、社長の仕事は部下に指示を出すことだもの。でも・・・そうね。今日は特別、えい」

指先をちょいと躍らせると、本棚がスキマにすっぽりとつつみこまれる。いや、ひょっとしたら食べられるという表現のほうが似合うかもしれない。

「そのままきれいさっぱりうつしておくわ。今後ともボーダー商事㈲をおねがいいたしまぁす」

語尾に花を咲かせて、ついでに笑顔もサービスといったところか。

「二言目には有限なんだね」

「ええ。限りがあるほうが素敵なんじゃないかしらって、思ったの」

「……大変結構だと思うよ」



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しのざき

Author:しのざき
東方・霖之助ssを中心に。

本が好物。古本屋とか個人雑貨屋の匂いでも幸せ。お勧めの本とかあればぜひ紹介してください。お願いします。

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