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さすがに一つも霖之助がないのはシャレにならない、ので!

急造ながらもつくってみた。

紫×霖ってこうですかわかりません!!

「続きを読む」でご覧ください。







「あら、霖之助さんじゃない」

スキマからにょろりと体をのぞかせた彼女は、ここが僕の構える店の店内なのにもかかわらずさも偶然であるかのようにそう発声した。

「……やぁ、紫。いったい何用かな」

まったくもって心臓に悪い登場の仕方だ。が、驚きを表面に出すのはよろしくない。これは芸風、芸風だ。かの昔からそう思い込むことで平静を保てるようになっていた。読み進めていた「心霊探偵八雲」から目を離さずに反応する。

「ふふ、あら、面白そうな本を読んでるのね。私が心霊探偵?」

いつの間にか僕の目の前に現れ、覗き込むように顔を見せる。平常心。

「君のことではないさ。なに、この前、君に運ぶのを手伝ってもらった古い本棚があっただろう。アレを店内に置いておいたらいつの間にか本が置かれていてね。客らしい客もなかったし、誰かがこのような本をもっていたとも考えにくい。非常に不気味で興味深い」

「霖之助さんからそんな言葉が飛び出すなんて。能力ではわからないの?」

「……ああ、名前は本棚、用途は本の整理。そのままさ。ついでに言うならそこに置かれた本たちも名前は本、用途は読書。でも気づいたら本棚には身に覚えがない本が置かれている。本当に興味深い」

「そう、そうなの……」

妖艶、と表現するにふさわしいだろう微笑みをたたえながら、僕の体に両手をからませてくる。話に乗るフリをしておいて、その実はまったく無視らしい。

「紫。いよいよ読みづらいんだけどね」

「あら、本なんていつでも読めるわ」

強まっていく体の密着。彼女はいったい何をしにきたんだ。

「…少女を自称するなら、もうちょっと貞操観念を持つべきだね」

「……少女じゃなければ、どうなのかしら」

ややこわばったようだ。そして、痛い。声色も若干怖色が出てくる。

「さてね」

僕の体にからまされた彼女の手首を優しくそっとつかみ、顔をややふせてそうつぶやくと、ふいに彼女がぴくり、と反応して強まっていた力が抜ける。







──チャンスだ。








……するり。もう僕も慣れたようで、彼女の束縛から逃れると威勢良く立ちあがって宣告する。

「茶を入れるよ。何か話があってきたんだろう」

ぽかん、とする彼女の表情がやけに印象に残った。

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しのざき

Author:しのざき
東方・霖之助ssを中心に。

本が好物。古本屋とか個人雑貨屋の匂いでも幸せ。お勧めの本とかあればぜひ紹介してください。お願いします。

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※twitterID:haru_shinozaki

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