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最近眠すぎて困ってます。

昨日(今日の朝方)のうちにアップできると思ったらもう出かける時間で…結局帰ってきてからの投稿になってしまったさ。

あ、ちなみに次回で最終回です!わーい!(何

…挫折屋な自分がここまでこれたのもひとえに見てくださる皆様のおかげですね。

そんなこんなですが、見てやってくれると嬉しいです。


「More」で本編へー。













目をまんまるく見開いた兎が、口をもぽかんと開けて凝視してくる。

問いかけているのに反応すらしやしない。

「おい、てゐ?」

「………(ぱく、ぱく)」

「金魚か」

「兎だっ!」

反応した。

「いきなりどうしたんだ、てゐ。固まったままで」

「いや…いきなりもなにも…」

床と僕とを見比べて、なんとも気味悪そうな表情をする。

「霖公…痛くないの?」

「何がだ」

何かを遠慮しているのは伝わってくるものの、全く埒があかない。

「なんていうか、その」

「何だい」

「えっと…その」

「うん」

「……床に」

ようやくだ。次の一言がきっと、核心だろう。

「霖公の、耳が」

「耳?」

まるで恐る恐るだ。そこまでにこの素兎の恐怖心を煽るものなのだろうか。

ちょうど背後の床あたりを指さす杵に反応するように、僕は振り返る。



そこには。



さきほどまで僕の耳と化していた…僕の髪色の猫耳が、たたずんでいた。

…くらり。

「うわ、ちょっ、霖公!」

…危ない、危ない。

「…大丈夫だ」

「大丈夫って顔してないし…?」

「大丈夫じゃないところで、事態は変わらないだろう」

「まぁ、そりゃそうだけど…」

「…耳がとれてるなら、なんで君の声が聞こえるかってことさ」

言いながら、かみしめるように自らの「人の耳」を触る。ああよかった、元通りだ。

「ひと安心と思ってよさそうだな」

「…その恰好と、後ろにぶら下がる尻尾を無視すればね。霖公は」

「ああ」

言われて気づいた。これ、尻尾もとれてるな。おそらくはスカートにひっかかって落ちてこないだけで…多少強引にやっても…



ずるっ



「ぎゃー!?」

「…ひどい悲鳴だ」

「ひ、ひひ、人ごとかぃよ!痛くないの!?」

「もうとれていたしな」

ほら、と見せびらかす。おお、しっかり尻尾も髪の色なのか。

「…あ、ハハ、そ、そう」

「うん、そうらしいな。気こそ失わされたけど、感謝すべきだね」

「へ、感謝?」

「…あのアルコール。薬として飲ませたんじゃないのかい?」

「え、あっ、そうね、うん、効いたでしょ?アハハ!」

顔をぽりぽりとかいて場を繕った。

どうしたものだろう、この素兎。いや、今はそれよりも…

「感謝ついでに、僕の服の調達もお願いできないかな」

「うん、服…ね。似合ってるっていったら悪いから…そこらへんのタンス開けて回るといいよ。どっかに男物でも入ってるだろうし」

「そういえば…」

部屋を見回すと、立ち並ぶタンス群と、薬品、ノートの山。

「うん、ここ鈴仙の部屋ね」

「…なるほど」

「タンス群については、詮索はしないほうが…きっといいさね」

「だろうね。趣味といっても人それぞれだろうし」

僕らの視線は、開けっぱなしのタンス棚からちらちらと見え隠れする種類ある衣服をとらえていた。

「まぁ、その…趣味のモノが入ってるといっても…女性のタンスだからね…」

「ん?おおー、霖公ってば、いい心遣いじゃない。ちょっと待ってなよー」

「…そうするよ」

たしたし、と探しに向かう素兎を見送りようやく腰を落ち着かせると、盛大に倒れこむ優曇華の子が目線に入る。

倒れているところをみると、協力していたてゐとの締結が破たんしたんだろう。

騙されはしたが、訂正しよう。やはりにやり、と笑う少女は信用できる。

「…はぁ」

さっきまで気を失うかたちでとはいえ・・・寝ていたのにも関わらず、どうにも疲労した気がする。今朝起きてから今まで、どうにも騒がしい日だった。




「あら、女装しても違和感ないのね。可愛いわ」

物音すらなかったはずの背後からかかる女の声。

…一日を過去形にするのは、少々早すぎたようだった。

「説明してもらおうか、八意先生」

「そうね、そのつもりよ」

ふふ、と軽やかな微笑みを見せた。が、僕は知っている。


この笑顔が、信用ならないものであることを。





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しのざき

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東方・霖之助ssを中心に。

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