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>霊霖書くなら是非是非甘いのでお願いします

リ、リクエストですかっ!? リクエストと受け取りますよ!?いいんですね!?

…ということで、勝手にひゃっほいしながら書いてみた習作、霊霖。

果たしてコメントしてくれた方はまだこのブログを見てくださってるのでしょうか。

見てくれるといいなぁ。


「More」で本編へー。










「ねぇ、霖之助さん」

暖をとる猫のような柔らかさをたたえながら茶をすする彼女が、ふと思い出したかのように問うてくる。

「…なんだい、霊夢」

そんな雰囲気がなぜか印象的で…憎まれ口を叩かずに返答する。

「あのね・・・」

特定座席…いや、商品棚だ。商品棚からすべり降りるかのように腰を浮かすと、湯のみも傍らに置き、勘定台…こちらへと歩を進めはじめる。

「言いたいことがあるなら、はっきり言うといい」

僕が本から目を離さずにいると…そうね、と行先があやふやな言葉で同意された。

こちらにふらふらと近寄り続ける様子の彼女を感覚で感じながら、それでも僕は文字を追い続け、本から目を離さない。

「…見てくれないのね」

「…霊夢、君ね」

意識して、ため息ひとつ。落とした視線のまま、彼女に語る。

「いきなり来て何も言わずに茶をせびると、居座りはじめる。無言だったのにいきなりしゃべったとおもったら今度はそれだ。…どうしたんだい、霊夢」

「どうも…しないわ」

彼女がとうとう、僕が本を眺め続けるその前までたどりつく。

…僕の声は。










─── 平静を保ったままでいられるだろうか。

「言いたいことをはっきり言うべきなのは、霖之助さんのほうよ」

「…なんのことだい」

「わかってしまうのよ」

彼女が僕をしなだれかかるように抱きしめたのは、そんな刹那だった。

「なにが、わかると言うんだ」

「わかるわ」

「…だから、何が」

「ひどい、言わせるつもりなのね」

怒ったことをアピールするように、抱きしめた力を強められる。

でも…か弱い。

「そりゃ私は人間よ。人間だけど、ずっと霖之助さんを見てきたの。私が私だ、ってそういうふうに…物心つくまえから、ずっと。ずっと、見てきた」

「…霊夢、」

僕は…手を。

…彼女の背中にまわしても、いいのだろうか?

「…霊夢、僕は」

「悲しいわ、せっかく霖之助さんが私を見てくれるようになったのに」

一息の早口でそこまでいうと、一呼吸入れるような、間。

「……そのせいで避けられたりして、話すこともできないなんて」

まるで、断罪。心の奥から絞り出すようにつぶやかれた言葉は…

「本当に、地獄よ」

僕は…







日が傾き始め夕焼けの朱が混ざり始めた、夕方の頃。

求めあう僕らははじめて、互いの感情をあらわにすることができたのだ。




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しのざき

Author:しのざき
東方・霖之助ssを中心に。

本が好物。古本屋とか個人雑貨屋の匂いでも幸せ。お勧めの本とかあればぜひ紹介してください。お願いします。

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at markを直して送っていただければ、反応できる内容には反応させていただきます。

※twitterID:haru_shinozaki

※リクエストはむーりよ。

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