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てゐと霖之助の会話だけで1回分消費。

ううむ、なんかてゐ可愛いなぁとか最近思えてしまってまして。

微妙に霖之助との相性もよさそうな感じが、自分の中でふつふつと。

理想的にはてゐが師匠で、霖之助が弟子。そんな関係。


「More」でごらんくださいー。












「廊下は続くーよーどーこまーでぇもーっ」

たしかにこれでもかと正面に伸び続ける廊下を歩いていた。揚々と歌い歩く素兎の後ろを、僕は極力静かに着いて行く。まるで対照的に。

「…なんだいその恐怖体験は」

「いやさー、永遠亭の廊下長いからさー、歌いたくなるんよねー」

「…そうかい」

「おいっ、テンション低いじゃないか霖公、お前も歌えっ」

杵をぶるんとまわして大仰に振り返り、たしなめるように主張してきた。

んなアホな。

「てゐ…僕らは、逃げてるんじゃないのか?」

「逃げる?何から?」

「…おい」

「…ああっ、そうねっ、えーりんね。うん、うん。逃げてる逃げてる」

「逃げてるなら…逃げるなりの動作があるんじゃないのか?」

「なんぞそれ?」

「せめてこう…忍び足で音立てず…」

「霖公はいつからチルノになったんだよー。そんなもんやったところでえーりんには意味ないっしょー」

「…は?」

にやりと口をゆがませると杵の柄の部分をつかみ、まるで指し棒でも向けるかのように杵の先端をこちらに向けてきた。寸止め以上に遠い間だったので、のけぞらずに済んだが。

「あのね、うちのお師匠サマのハイスペックは霖公も知ってるっしょ?そんななかでそんなコソコソと黒白魔法使いじゃないほうの泥棒みたいな真似してみなよ。あっという間に怪しがられるよー?」

一般的な泥棒をさせばいいのに、なんてツッコミは心の奥にしまいこんで。

「…なら、このさっきの歌は」

「うむ、わざと騒いでいつも通りにしていたのだよ霖之助クン」

難事件を解決した探偵よろしく、得意げな表情。そして、指し棒のように、杵。

「もしかして僕は今、自分で自分の首をしめてたり・・・」

「するなぁ」



ぽかんと、間。

「…ハハ」

「…わぁーった、わぁったからそんな絶望シタァ!みたいな顔すんなって」

「いや、しかし」

「ふっふっふ、とうに手は回してあるのだよ霖之助クン」

「それは…どういう」

「借りるべきは、兎の手ってね。とりあえず台所は悲惨なことになってると思うさ」

「…なるほどね」

「そんでもって戻ってみれば姫がぶったおれてるワケさ。ほっとくわけにもいかないだろうし、時間稼ぎとしては十分十分」

「それは…ぜひ部屋を出た時点で言ってほしかったな…」

「いやー、だって部屋出るってなるといきなり中腰で忍び足とか始めるんだもん。それに合わせて尻尾がふよふよ動くしさぁ。面白いし可愛いし、そんなんだから、知らせないのも無理はないねー」



「………」

落ちつけ、落ち着くんだ霖之助。相手は一応恩人、恩人だぞ。





「…あっれ、怒った?」

「先を…急ごうか」

「そーそー、役得だからね!いやーさすが霖公、人間できてるわ!」

「一応…半分妖怪なんだけどね」

「んん、そうだったねー。あ、今はそんなナリだから獣、猫だね。半妖…猫?」

「…」

「…」

「霖公」

「…なんだい」

「アリだ!」

ねぇよ、と。なんでこの素兎といるとこんなにツッコミたくなるのだろうか。

「…ほら、そろそろ歩こうか」

「ん?おお、実は着いてた」

「はぁ?!」

「ここね、おーぷんざふすまぁー!」

「…着いてるなら着いてるって、言えばいいじゃないか」

開け放たれたふすまの先を見渡しながら……そう、つぶやいていた。


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プロフィール

しのざき

Author:しのざき
東方・霖之助ssを中心に。

本が好物。古本屋とか個人雑貨屋の匂いでも幸せ。お勧めの本とかあればぜひ紹介してください。お願いします。

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at markを直して送っていただければ、反応できる内容には反応させていただきます。

※twitterID:haru_shinozaki

※リクエストはむーりよ。

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