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バイト前になんとかひとつ。

・・・ということでやってしまいました。

自分はなんでこう、人に謝らなくちゃいけない作品しか書けないのだろう。

霖之助、一日猫になります。 そしてきっと、回数稼ぎのために続きます。

本当にごめんなさい。



「続きを読む」でごらんくださいー。











「…なんだっていうんだ」

外の世界のある本の序文が頭に浮かぶ。

吾輩は猫である。名前はまだない。

だが僕は…

「森近、霖之助だ…」

凝視。全身鏡にうつるわが身が信じられなかった。

しかしどれだけ凝視し、鏡の中の己と向き合っても現実は変わらない。

背後に見え隠れする尻尾、銀髪から飛び出る耳。

これはどうみても獣…いや、猫のものだ。

「これは夢だ」



夢。

思わず口を衝いて出た言葉だったが、このあまりにも突拍子のない現実と照らし合わせると、そちらのほうがいくらか現実味がある気がする。

それにほら、夢中夢、夢のから覚めてもまた夢を見てる、なんてこともありうるじゃないか。だから、これは夢。

尾てい骨のあたりから窮屈そうに伸びる尻尾も、髪と同じ毛色をした耳も。

「…」

……そんなわけ、ないだろう。

こんなに長く深く思考できる夢なんぞ聞いたことも体験したこともない。

いや、ひょっとしたら今のこれが…初めての───


戦わなきゃ、現実と。

やけにむなしく響く言葉のように思えたが、逆にそれによって腹が据えられた。うむ、やるべきことをやるしかあるまい。

とりあえずは這い出たばかりの布団を片付け…



…ここ、どこだよ。

「あら、お目覚めのようね」

「これは…八意先生?」

「これは、だなんてごあいさつじゃない。何が何だかわからないって顔してるけど…昨夜ここに駆け込んできたのは誰だったかしら?」

「…」

「ここに受け入れたのも匿ってあげたのも私。思い出した?」

「…えぇ」

「結構。幸い誰にもここに殴りこんできてないし、うちの兎たちにも見つかってない、姫には…どうかしら」

「いや、しかし…感謝する」

「あら、そう?」

「え?」

僕らは…彼女がふすまを開けはなち、僕が全身鏡の前で動きだそうとした場面から、今だに動いてなかった。立ち尽くしたままでの会話。

「それの原因も、私なのに?」

動いたのはそう、僕だった。しかし。

「えい」

なんだあれ。強烈に甘、い、にお、




──すとん。

「あら、もうしっかり効果あるのね。マタタビ」

「…どういうことだい…ッ、八意先生!」

必至にすごんでみるものの、あふれでるにゃーん欲。なんぞこれ。

「まぁまぁ、一日もすれば治るから。それまでは大丈夫、匿ってあげるわ」

今なら断言できる。

幻想郷で笑みが信用できないやつは、誰でもない八意永琳だ。

「とりあえず朝ごはん、運んできてあげるわね。あ、もうマタタビの効果があるほどならとっくに猫舌よね。大変、ねこまんまにしなくちゃ」

「馬鹿に…してるのかッ」

どうみても楽しげにつぶやいてるぞ、この女。

「うふふ、いろいろ考えるのは…ねこまんまの後でも遅くはないわ。大丈夫、誰かに見つかったら面倒臭いでしょうし、そのあたりのことも話し合いましょう?」

待っていてねー、と去っていく蓬莱人、天才。

そして、昨日商品を届けた際に出されたあのお茶の記憶が鮮明に思い出された。


「…勘弁してくれ」

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しのざき

Author:しのざき
東方・霖之助ssを中心に。

本が好物。古本屋とか個人雑貨屋の匂いでも幸せ。お勧めの本とかあればぜひ紹介してください。お願いします。

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