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慧音先生は、カワイイデスヨ?

慧音先生はいつも素敵で男前なんだ!って方はスルー推奨。

ネタ的にも二番煎じ以上。ごめんなさい、練習作ということで・・・

とりあえずキャラの性格と言葉まわしをしっかり覚えていきたいな・・・


「続きを読む」でご覧くださいませー。













見られている。

半覚醒状態のけだるいまどろみを一蹴にする迫力をもって、見られている。

(「…なんて威圧感だよ」)

ここで僕には選択肢がある。

ひとつ。この威圧感を気のせいとして扱い、睡眠欲に意識を委ねて眠りの世界に舞い戻ること。

ふたつ。果敢に飛び起き、この威圧感の主と対峙する。

みっつ。極力気付かれないようにうっすらと目を開き、相手によって対応をまた考える。ちなみに考えた結果はひとつ目とふたつ目のどちらかだ。

さて、どうするか。



─── ─ぎし。


心地よく揺れる安楽椅子が、木目の床をきしませる。



───こつ。


靴音がこちらに近づいてくる。まったく、靴は脱いでほしいものだが。



──こつ。


靴音が、また一歩。

「据膳食わぬは…」

(「…ん?」)

「女の恥ィっ!!」

…これは起きなければ嘘だろう。

背もたれに任せていた身を勢いよく起き上がらせる。刹那。




─ ごつんっ!

痛い。おもに頭が。

「…何をしているんだい」

あまりの痛みに再び背もたれに頼りながら、よくわからない雄たけびをあげて飛びかかってきた獣人に問いかける。

「い、いや。これはだな。いや、ハハハ、お久しぶりじゃないか店主殿」

「…ああ、そうだね」

「うん、そう、そうなんだ。久し振りだ。ハハハ」

飛びかかった張本人もやはり痛かったのだろうか、お互い額を抱えながらの会話だ。

「いったい何用だい。寺小屋があるだろうに」

「あー、てら、寺小屋ね。うん、あるある」

「…あるならなぜここにいるんだい。まぁ、とりあえず深呼吸でもして落ち着いてくれるとうれしいんだけどね」

「う、うれしい?私が落ち着くと店主殿はうれしい?」

なにやら目が怖い。

「すーはー、すー、はー、うん、落ち着いた。落ち着いた」

「すこぶる、うれしいよ。そして落ち着いたなら、まず靴を脱いでもらえるかな。勘定台からこちらは土足禁止でね」

「脱ぐ?!…いや、店主殿がそういうなら…かまわない…」

「…おい」

いつもの冷静な「慧音先生」が壊れ切っている。振りきれてはいけない方向にメーターが動いているというか…

「ふふ、店主殿も大胆じゃないか。てっきり奥手で鈍いお方だと思っていたが」


だめだこのけーね。


衣服に手をかけはじめながら、こちらににじり寄ってくるまでの壊れっぷりを披露しはじめている。ここで僕がすべきことは。

「あ」

懐に「ある投擲物」をいれていたことを思い出す。うむ、投げてしまえ。

「イタぁっ!?」

…しまった。つい、思いっきり投げてしまった。

痛みが残っていたであろう額にぶつけられ倒れこむ慧音と、転がるビー玉を眺めながら、少しの罪悪感と身の安全をかみしめていた。

「…なんだったんだ」



ちなみに数分経つとむくりと起き上がってきた。

今度はものすごい勢いで謝罪されたが、もちろんにべもなく許してやった。やはり寺小屋の教師というのはストレスのたまる仕事だろうからね。




「…ぐす」

去り際、なにやら涙がにじんでいたかのように見えたのは、おそらく彼女に責任感がある所以だろうと、そう思う。




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しのざき

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